看護師の転職理由

仕事への不安を解消して、医療ミスを減らす方法

仕事への不安からくる悩み

命に関わる宿命
子どもの憧れの職業にも挙がる看護師。「かっこよくて素敵」「人を助けてやりがいがありそう」などというイメージがありますね。
人を助けてやりがいを感じられるというのはもちろんですが、“人の命に関わる”という使命のための不安により、転職を考える人も少なくありません。
人は誰でもミスをしてしまうもの。しかし、看護師のミスは医療事故にも繋がりかねないのです。患者さんのお薬を間違えたり、カルテにしっかり目を通していなかったり、申し送りの伝達もれなど小さなミスが大きな医療事故につながるケースがありますね。そんな忙しい業務の中で、疲れやストレス、さらに人員不足からくるしわよせによって、「自分は医療事故を起こしてしまうのではないか?」と不安になることも多い現状です。
厚生労働省による『看護職員就業状況等実態調査結果』でも、看護師の現状が明らかにされています。
【看護師の勤務状況】
◆8割の看護師は正規社員で働いており、その中で「2交代制」「3交代制」で働いてる方は半分。
◆6割は現在の病院・施設で働きたい、2割は他の病院・施設で働きたい。
    【他病院施設の看護師として働きたい理由】
      1位 他施設への興味  34.1%  2位 給与に不満がある  31.1% 3位 休暇が取れない・取りづらい  24.5%
◆看護職以外で働きたい、または仕事はしないという理由の2位は、「責任の重さや医療事故への不安」となっている
    【看護職以外で働きたい理由】
      1位 他分野への興味  45.9% 2位 責任の重さ・医療事故への不安  37.3%
            【仕事をしない理由】
      1位 休暇が取れない・取りづらい  24.3% 2位 責任の重さ・医療事故への不安  20.6%
過度な勤務時間や残業時間による慢性的な疲労がたまる場合は、一度休憩することも大事ですね。また、看護師として仕事を続けて
行きたい場合には、ゆとりある看護体制や診療科に転職することも1つの方法ですよ。
職場の人間関係が悪いと、医療ミスも起こる?!
人を助けることがやりがいとなる看護師の仕事。ただし、命に関わる責任や医療事故など、不安も付きものです。こういった不安は、転職・退職理由の上位にも上げられています。
そんな不安は、職場の管理体制や仲間のフォローによって軽減されるはず。その場合看護師間のコミュニケーションも重要になります。また、人間関係が悪化していると、医療ミスを起こしかねません。申し送りの伝達ミスや相談することもできない状況だと悪循環になります。話しやすい先輩やスタッフを作っておくことも大事なことですね。
看護師という素晴らしい資格をお持ちの方が、いきいきと活躍できる場が増えると、離職されることも少なくなるでしょう。せっかく頑張って取得した国家資格は活かしたいですよね!少しでも不安を軽減できる職場が増えてくると、とても働きやすく、充実した生活が送れるようになりますね。

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